私は22年前、父親の自動車の鈑金工場で鈑金の職人として

下積みの仕事を5年間しておりました。

一応、社長の息子なので、何とか良い人生を歩めるだろうと

甘く考えておりました。

 

しかし、世間知らずだったバカ息子の私でしたが、4年ほどしてあまりの仕事の

なさにこれは多分将来自分はまともな生活できないなと気づきだしました。

「これではだめだ、自分の人生が手ごたえのないつまらないものになってしまう！」

その時私は自分で決めたことがあります。

 

それは、一緒に働いていた兄と父親に期待しない。甘えない。

自分のことは自分でする。自分で自分の人生に責任を持って生きる。

そう決めました。

 

それから節約をしてお金をコツコツためるようにしました。

自分しかあてになりませんので、そうするのが一番良いと考えました。

 

そして、人と比較して、できないことを数えてみじめになるようなことをせず、

世間知らずで実力もない自分でも、今ココカラできることを見つけて

コツコツしていこうと決めて2つのことを実行しました。

 

①お金も何もない私にできたことは、会社のトイ掃除でした。会社の出社

を一時間早くして、コツコツ黙々と汚いトイレと向き合いました。

そして7年半つづけました。

 

②月に一回必ずお墓参りに行くようにしました。これはいまだに続けています。

お墓に行って雑草を徹底的に取り、スポンジでピカピカにします。

 

これならお金もかからないし、自分でもできると思い実施しました。

その先に何があるのかわかりませんでしたが、何か手ごたえを感じたので

実行しました。　　　　　つづく